「youmyaku」
CREATOR : TSUBASA
有田焼の長方形プレートです。
スマートな形状で、テーブルの上を効率よく飾ってくれます。
また特徴的な柄が、和洋中のジャンルを問わず料理を引き立てます。
素材:天草陶土
お取り扱いについて: 電子レンジ・オーブンでの調理、食洗機使用はおすすめ致しません。
サイズ 約23.5cm×7cm
重量 約190g
日本製
『RATTA RATTARR の食器』
告白 形について
RATTA RATTARRの食器の形状はスウェーデン人デザイナーSTAFFAN HOLMに依頼して食器の形状のデザインを起こしてもらい、RATTA RATTARRのクリエイターが柄をデザインし、佐賀県の有田で製作しています。
STAFFAN HOLMは、スウェーデンの年間最優秀デザイナーに選ばれ、国際的な賞も含め数多くのデザイン賞を受賞する北欧デザインを牽引するデザイナーの一人です。その輝かしいデザイナーとしての経歴のSTAFANがある日、思いがけないことを語り始めました。
スウェーデン西海岸にある第二の都市ヨーテボリにあるSTAFFANのアトリエから15分。自転車で工場地帯を横目に大きな車道4車線の吊り橋がかかった運河を渡るとその橋の麓に、小さな楽園がありました。そこは共同農園地でさながら都会のオアシスといったところ。農園地で合流したSTAFFANの子供たちと野菜を収穫しながら、口を開けばいつも冗談ばかり言っているSTAFFANが静かな口調でゆっくりと語り始めました。
「僕は、デザインのために数ミリ単位の形の修正を何日もかけて繰り返している。一体何のために?
妻は脳科学者として、必要とされている人に、必要とされている研究をしているのに。」
だけれど、すぐに子供たち水道ホースから冷たい水を僕らに向かって浴びさせるものだからその話は中断してしまい、その話の続きをする機会を迎えることはありませんでした。
朝と夕方には渋滞になるような喧騒に包まれた吊り橋のたもとに突然現れる秘密の庭のような静寂な場所で聞いたその告白が忘れることができないままに数ヶ月が過ぎていきました。
ある日、軽井沢のフレンチレストラン “無彩庵池田”の奥様であり陶芸家の池田さんから有田焼の工房を紹介いただき、RATTA RATTARRの食器を作ることが決まりました。せっかくRATTA RATTARRの食器を製作するのであれば、RATTA RATTARRのクリエイターが描く柄が主役の食器を作らなければ意味がないと思っていました。RATTA RATTARRの柄を全面に施した食器。そのデザインはSTAFFANに任せる以外は考えられませんでした。
まず、これまで描いた柄のリストをSTAFFANへ送りました。オーダーは、多様な柄を受け止めるキャンパスのような食器を作って欲しいといこと。
お皿の形は3種類、小丸、長方形、カップ。
皿はあくまでのフラットで、必要最低限に本当にわずかに縁が立ち上がっています。RATTA RATTARRの柄を目一杯食器に乗せることができるデザイン。柄自体が食器になったようなRATTA RATTARRオリジナルの食器が出来上がりました。
フラットの形状は、焼成の際に熱による歪みが生じやすい弱点がありますが、ストライプ状の高台を器の裏側全体にデザインすることで、歪みを抑えると同時にRATTA RATTARRの柄が全面にデザインされた表面に負けない裏面を作り出し、機能性と特有性を見事に表現しました。
型番:SKPL-0610-7